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海外で本気で挑戦することで得られる財産は計り知れない-RareWings.,Co.Ltd代表取締役社長の玉木啓介氏が実体験で得た学びと将来の展望

Japan
カンボジアを拠点に、データエントリー・画像加工等BPOビジネスを展開するRareWings.,Co.Ltd 代表取締役社長の玉木氏。徹底的にお客様のコスト削減に貢献すべく、日本語学習経験のないスタッフの採用により人件費を抑制し、入社後の徹底的なスタッフへの教育やオペレーションの効率化を行い、低単価、高品質、納期厳守のサービスを提供している。

Rare Wings.,Co.Ltd  代表取締役社長

2014.09.16

大事なのは、仕事の目的と手段を理解させること

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この職場ならではの取り組みや工夫されていることを教えて下さい。

弊社はデータエントリー事業を行っていますが、日系企業がお客様で入力する言語も日本語です。

しかしながら会社設立時、日本語ができるスタッフは1名しか採用せず、残り5名のスタッフは、英語でのコミュニケーションはできるものの、日本語は一切できませんでした。これは、コストを下げるためです。

日本語のできないスタッフたちに正確な日本語入力をしてもらうために、社内研修やひらがなとカタカナのテストをするなどして、できるようになるまで根気よく向き合いました。

覚えるまで、毎日全員にテストを受けさせていたのですが、日本とはテストに対する意識が異なり、真剣に取り組まないことがあったので、「僕たちが入力したデータを見て、エンドユーザ様が商品を購入してくれる(お客様はインターネットで商品を販売している会社様)。

正しいデータを入力し、1点でも多くの商品購入に繋げお客様の売上アップに貢献することが僕たちの使命である」という目的も伝えるようにしました。

単純に「これをしなさい」ではなく、その目的を理解させ、ひらがなやカタカナを習得することは、その“目的”を達成するための“手段”であることも併せて理解させます。

すると、しっかりと向き合ってくれるようになりました。現在は社内研修の成果か、ひらがなやカタカナ、漢字の部首やお客様の業務用語は漢字でも理解できます。

会社を設立してまだ1年経っていませんが、現在取引いただいているお客様は、初契約から10か月連続で毎月1万5000件近くの発注をいただいています。

ちなみに、お客様に提示している1件あたりの単価は、日本の同業他社の1/7~1/10と格安です。おそらく中国やベトナムといった他のオフショア会社と比較しても、かなり安い日本語エントリーができる会社ではないでしょうか。

これが実現できるのは、もともとの人件費が安いだけでなく様々な創意工夫の取り組みがうまくいっているからだと思います。更なるお客様満足向上のため、社員教育には今後も力を入れていくつもりです。

カンボジアでは、若い日本人がたくさん挑戦している

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実際にカンボジアで働いてみて、やり甲斐を感じていること、苦労したことは何ですか?

やり甲斐を感じていることは、大きく2点あります。まず1点目は、じぶん自身の成長を感じられること。そもそも父に提案されたわけでもなく、出資者との出会いがあり自分の意志で決めたカンボジア挑戦。

英語は日常会話レベル、クメール語は本当にちょっとした単語だけしか話せない私でも、会社を立ち上げ、スタッフの雇用からPCや備品の調達、営業など、すべてを自分で行うことができました。このような経験は、全てがすでに整っている大企業では体験できません。

また、これまでは「NTTデータの」“玉木”でしたが、今は名前も知られていない会社の“玉木”です。私自身の力で仕事を受注できていることは、本当に嬉しいことです。

2点目は、スタッフの成長を日々感じられることです。データ入力品質の向上やPhotoshopや画像編集ツールの習得、エクセルの使い方、また日本語会話も上達しているのを感じます。

今後、たとえ弊社を退職しても、どんな企業や団体でもトップの”人財”になれるように、テクニカルスキルのみならず、日本の素晴らしいビジネススキルも伝えていきたいですね。

若い彼らが将来のカンボジアの未来を背負っています。苦労したことは、初受注をいただいた始めの1カ月、ずっと会社に泊まり寝られない日々が続いたことです。

あの時、家で寝ることができたのは月に4日だけ。品質を担保した日本語のデータ入力ができるように仕組化するのは容易なことではありませんでしたね。逆を考えれば、暗号にしか見えないクメール語の入力を私たちは正確に出来るでしょうか?

渡航前と後で、イメージが変わったことはありますか?

渡航前は、「海外で挑戦するなんてかっこいいね」、「まだ若いのにすごいね」と言われることが多く、初めての国で不安な気持ちもありつつも、どこか自分は今からすごいことをやりにいくのだという、ちょっとした優越感のような気持ちがありました。

しかし、渡航してまず驚いたのは、自分(当時27歳)より年下の、なかには19歳や20歳といった、まだ高校卒業して間もないような日本人の若者が頑張っていたことです。

私は渡航前にカンボジアのことをよく知らなかったので、その国自体のギャップはほぼなかったのですが、同じ日本人に驚かされましたね。

最近の日本の若者は草食系だとか、海外留学生数が年々減少していると耳にするので、日本はどんどん内向き思考に傾斜していくのではと勝手に危惧していましたが、まだまだ日本の若者は捨てたもんじゃないと思えました。

カンボジアでは、多くの若い人たちがあらゆる分野で挑戦しています。

福井県とカンボジアのパイプ役を目指したい

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今後はどのようにカンボジアでの事業を進めていかれる予定でしょうか。

現在は、データエントリーのオフショアビジネスで日本をマーケットにしています。しかし、せっかく海外にきているわけですし、2年目からはカンボジアマーケットでも勝負をしていきたいと考えています。

今からどんどん新しいことにチャレンジしたいですね。事業としては、昔からやりたかった映像ビジネスを切り開こうと考えています。くさいようですが、私は“人を感動させる仕事がしたい”と本気で思っています。

先日私は誕生日を迎えましたが、そのときにスタッフがケーキを用意してくれ祝ってくれました。また同じようにスタッフの誕生日には、一同でお祝いします。

逆に、スタッフのご家族に不幸があった際は、車で往復10時間かけて社員一同お葬式に参加し、全員で涙しました。

日本人だろうがカンボジア人だろうが、嬉しいときには笑い、悲しいときは泣きます。何も変わりません。感動させる手段はいくつもあると思います。

ただ私は、趣味でもある映像制作を通して、多くのカンボジア人に感動を与える仕事もデータエントリーと併せて行っていきたいと思っています。

将来的な玉木社長のビジョンを教えて下さい。

将来的には、福井県とカンボジアの繋がりを深めていけるような活動をしたいと思っています。

福井県は製造業が多いので、カンボジアと一緒にできることは多いはず。日本人がカンボジアに行くだけでなく、逆に多くのカンボジア人にも日本に、そして福井に来てほしいと願います。

経済の面や政治の面で、何らかの形で自分がパイプ役になって、大好きなカンボジアとふるさとの福井県に対して貢献できるようになるべく、今はカンボジアで頑張っていきたいと思います。

 

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