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普通の大学生がある日突然起業を志した理由 – 株式会社フリープラス 代表取締役 須田健太郎氏が語る、世界的企業への野望

Japan
20歳で起業を決意した株式会社フリープラス 代表取締役 須田健太郎氏は、ITエンジニア派遣事業、SEO事業を経て訪日観光事業に出会い、今では世界16ヶ国にわたる会社と取引している。日本に旅行で来るお客様たちに心から喜んでもらいたい。その願いを原点に事業を多方面に展開中。

株式会社フリープラス  代表取締役

2015.06.09

日本に来てくれるお客様に最高の思い出を

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御社の事業内容をお聞かせください。

弊社は外国人観光客の受け入れ専門の旅行事業を展開しています。アジアを中心とした16ヶ国にわたる旅行会社と取引があり、この事業を始めて5期目である今期は6万人弱の観光客受け入れを計画しています。

現在、取引のある16ヶ国は中国、台湾、香港、そしてASEAN諸国。西はインドから東はオーストラリアの旅行会社と取り引きしており、受け入れ案件の約9割が団体ツアーです。

当社は海外の旅行会社に対して、日本旅行の提案をしています。各国の旅⾏会社が旅行客を募集し、航空券を⼿配して日本にお客様を送り出す。催行が決定しているツアーに必要な宿泊施設や移動交通機関、飲食店など当社が事前に手配します。お客様が日本に到着しましたら、当社が手配したツアーアテンダントが空港までお迎えにあがりツアーに同行します。基本的にはお客様が帰国されるまでご一緒し、ツアーの管理やトラブルの対応にあたります。

この事業の特徴は何でしょうか?

このビジネスモデル自体は35年近く前からあり、真新しさはありません。ただ、インバウンド(訪日旅行)事業に専門特化しているベンチャー企業は弊社だけといえるでしょう。というのも、インバウンド領域はもともと大手旅行会社もあまり注力してこなかった分野で、アジア圏で競合したことは全案件の1%もありません。

私たちのライバルは中国系・韓国系や華僑の人々が10~20人以下で経営する小規模企業です。彼らは大体が日本に留学生としてやって来て、たまたま母国側から依頼があってこの事業を始めたのを発端として今も続いているというケースで、事業の拡大志向も低く、企業理念なども無いところが多い。この事業に新規参入したこと自体、おそらく私たちが初めてではないでしょうか。

須田さんは今おいくつなのですか?

29歳です。起業を決めたのが20歳のときで、22歳でこの会社を興しました。

20歳の成人式の夜、昔からの友人との再会に気分を良くして眠りにつく頭の中で「成人式はもうやってこない」という当たり前の事実に気が付いたら怖くなって。21歳だって22歳だって一度しかやってこない。そしてそれらの延長線上には死しかない。死んだら自分が生きた証も消えて無くなってしまう。自分の痕跡をどうにか地球に残したいと思いまして。

私はそれまで、ごくごく普通の大学生でした。勉強は嫌いだし、将来の夢もない、就活なんて面倒だな、などと考えている「イマドキの若者」。そんな自分がこの世界に爪跡を残すなんて、昔から好きだった音楽でも陸上でもそれは難しい。もう自分個人の力では無理だ…あとは明日考えよう。悶々としながらも、そう思い成人式の夜は寝ました(笑)。

世界企業を作ろう、20歳の決意

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ある日突然、考えが変わったのですね!それがどうしてビジネスの分野に?

成人式の次の日から、「俺の人生どうしよう」、そんなことばかり恐怖感と共に考えていました。そんな日々の中で当時、メディアを賑わせていたのがプロ野球球団買収の騒動です。テレビで見かける旧ライブドア・堀江氏や楽天・三木谷氏は、若くてエネルギッシュでなんだかカッコいい。それまで経営者というと白髪の老人というイメージが強かっただけに、彼らの姿は私にとって鮮烈なものでした。私が抱いていたビジネスの世界のイメージと現実に乖離があることに気が付き、ビジネスに興味を持つように。日経ビジネスの購読を決めて社長本などを読み漁りました。

社長業に年齢は関係なく、会社も今や資本金1円から興せる。アイデアと行動力、勇気さえあれば誰でも会社は作れるんだ。私個人の能力は世界レベルではないが、私より優秀な人を採用することで世界的企業を作ろう。そして私が死んだ後もその企業が存続することで世界中の人々を幸せにしていく。そうすることで世界に少しでも貢献できるだろう。そう思って20歳の当時、26歳で起業することを決意したのです。

実際起業は22歳でされましたよね。途中、何か意識の変化でもあったのでしょうか?

当初は大学卒業後に3年間ほど会社で働いて、1年の準備期間を経て起業というイメージでいました。ただ、起業を決意してからは大学生活そのものがぬるま湯に感じられて。人はいつ死ぬか分からない。だったらいち早く厳しい環境に身を置きたいと思い、大学3年次の12月に退学しました。あと1年強さえ行けば卒業が待っていたので、父にはせめて大学を出てからと反対されましたが。

社会の仕組みなどを学ぼうと最初はITエンジニア派遣の会社に入社し、そこで1年ほど働いて退社。直後、株式会社フリープラスを設立しました。起業を決めた20歳のときから2年半のことでした。

御社は最初から旅行事業だったのですか?

いいえ、会社設立からは今が8期目で、旅行事業を始めて今が5期目です。設立する前から、事業はサービス業をという考えは絶対でした。

10代の頃からマクドナルドでアルバイトしていたのですが、接客が大好きでした。毎日来る陽気なおじさんがある日、元気がない。何とか勇気づけたいと思い、いつもより気持ちを込めて接客したら少し元気になった気がした。そんな些細なことですが、自分がお客様に喜びを届けたことに大きな感動を受け、それが原体験となり世界一のサービス企業を目指したいと思うようになりました。

ただし現実問題、生活していかなければならない。そこで最初は唯一の会社員経験であるITエンジニアの派遣事業をしていました。1年目から意外にもうまくいき、勢いの衰えを知らずに迎えた2年目。リーマンショックが起き、私にも会社にも大きな変化をもたらしました。

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