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なぜ私はバイク関連事業で世界一を目指すのか – リバークレイン信濃孝喜氏が明かす世界市場の大いなる可能性

Japan
オートバイ産業で世界一を目指すリバークレインの社長。日本最大のバイク総合ポータルサイト「Webike」の運営をしながら、業界を盛り上げるためにIT事業にとらわれない幅広い取り組みをしている。現在は日々拡大を続けるアジア市場に向けて邁進中。

株式会社リバークレイン  代表取締役社長

2013.10.01
後編:現状に満足せず業界を盛り上げ続けるところにチャンスがある

社長になることを信じて疑わなかった

- オートバイに関わる会社を立ち上げ、さらにご自身もオートバイ好きだという信濃さんですが、いつから乗っていらっしゃるんですか?

大学生の時に先輩が乗っているのを見て、かっこいいなと思って免許を取得したのが始まりです。それからはもう、オートバイにどっぷりはまってしまって。私は筑波大学の基礎工学類に所属していたんですけど、周りの学生がみんなメカ好きだったので、仲間たちとミニバイクのチームを作って筑波サーキットでレース活動をしたり、サーキット会場でアルバイトをしたりしてオートバイ漬けの日々を送っていました。

大学院を経て、すぐに就職しましたが、3年弱勤めた後に、レース活動をしていた時の後輩と二人でリバークレインを立ち上げました。今でも彼とは一緒に働いています。

- いつ頃から起業することを考えられていたのでしょうか?

私は学生の頃から、いずれ会社を作って何か大きなことをしたいと考えていました。起業家って、実家が商売をやっていて影響を受けたような人が多かったりするのですが、私の父は普通のサラリーマン。

それでも自分はいつか社長になると信じきっていて。だから就職する時も、まず考えたのは「いずれ起業する時に役立つ力を身につけよう」ということ。ちょうど私が学生の頃からインターネットが注目され、きっとこれからIT業界が盛り上がるだろうと思っていたので、システムエンジニアとして働き始めました。

会社では自分の好きなようにやらせてもらえて、非常に有り難い環境でした。でも、入社して3年が経つ頃に、仕事に面白さを感じつつも、まだ自分で意思決定ができなかったので、早く自分の判断でやってみたいと思っていて。普通の会社の仕組みとして考えた時に、そういった立場になるにはまだまだ時間がかかることは明らかだったので、起業することを決意したんです。

日本のオートバイ産業は、質も量もすべてが世界最強

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- 「バイク総合ポータルサイトの運営」という事業を始めたきっかけを教えて下さい。

私はネットやIT、そしてオートバイがとにかく好きだったので、それらを組み合わせて、バイク用品を扱うECサイトを作ることにしました。その当時はまだそういったサイトが無い上に、好きなものだったら飽きずに続けられると思ったので、ナンバーワンになる自信がありました。ベンチャー企業でも中小企業でも同じなのですが、続けることができればちゃんと成功するのです。

10年間365日休み無しで働けますかと言われても、普通の人は働けません。でも、それができれば誰だって成功するはず。大事なのは、とにかくずっと続けられるくらい好きなことを仕事にすること。こう言うと、「そもそも好きなことを見つけるのが難しい」と言う人がいるのですが、それは当然です。

好きかどうかはやってみないとわからない。やりながらそれを好きなものにしたり、好きな形に変えたりして、与えられるのではなく、自分で作っていくものなのだと思います。私はオートバイが好きで、たまたまオートバイビジネスを始めましたが、それが好きかどうかはわからなかった。でも、やってみたら面白かった。だから今もやり続けているだけです。色んなことをしているうちに、自分がやりたいと思える譲れないものが少しずつ出てくるのではないでしょうか。

- 信濃さんが思うオートバイビジネスの面白さとは。

日本人はあまり気付いていないのですが、日本のオートバイ産業は質も量もすべてが圧倒的に世界最強。自動車産業や半導体、家電産業などと比較しても、比較にならないくらいすごいんです。現在世界中で販売されている新車のオートバイは6000万台あって、そのうち約半分が日本メーカー、もしくは日系メーカーが作っています。

日本では1980年代がオートバイブームの時代で、ピーク時だと年間360万台も売れたんですよ。でも、市場が急速に縮小してしまって、昨年は年間40万台くらい。市場が縮んでいく過程で活路を求めた日本のオートバイメーカーは、すぐに海外にシフトしました。

それが功をなして世界のシェアを占めていき、現在に至ります。これから新興国の需要も増えて、より市場が巨大化していく。そんな市場で世界一のサービスを狙えることに非常にやりがいを感じていますね。

ダイナミックに成長しているアジア市場を狙いに行く

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- 今後世界的にみると、オートバイの市場がさらに拡大するとのことですが、それはなぜでしょうか?

国が経済発展をしていく過程で、モータリゼーションというのは必ず通る道。日本における移動手段としてのオートバイは注目されなくなってきていますが、途上国や新興国ではさらに必要とされてくる大きな消費材であることは間違いありません。

特にアジアでのオートバイ利用率はすごい。車よりもオートバイ台数の方が多いので、通勤時のラッシュを見ると、アジア経済のダイナミックさを感じますね。だから、アジアで絶対にビジネスチャンスを作れると思っています。

- アジアでの事業展開はいつからされたのですか?

アジア展開は昨年の夏から力を入れ始めました。3つのことを進めていて、1つ目はオートバイの部品などを調達する工場の確保。2つ目はECサイトの市場としての開拓。3つ目は自社システム開発の新興国への移行です。なぜ移行するかというと、システム開発に関して中長期的な視点で見ると、国内でのエンジニアの調達が難しくなっていくと思うため。

だから、今後はITやネットでの仕事が新興国に増えていくことを見越して移行を進めています。色々と見た結果、親日的でオートバイ市場があるベトナムが一番活動をしやすそうだったので、昨年現地に会社を作りました。

他には台湾にも拠点を置き、「Webike台湾」というECサイトでオートバイ用品の販売を始めています。それとは別に、3年ほど前から英語やフランス語やスペイン語、そしてドイツ語の「Webike」を始めたのですが、昨年の年末頃からアベノミクスの効果で円安が進んだので、急に注文が増えました。海外からのECの売り上げは国内に比べたらまだ少ないのですが、着実に伸びてきているので、中期的には国内と同規模のマーケットになると予想しています。

今月の年末から来年の年始にかけてタイにも拠点を作り、来年はインドネシアに作るつもりです。基本的に現地でモノを仕入れて、その土地で売るという流れになるのですが、やりたいことは世界中のバイクユーザーに商品を届けられるようにすることなので、結局どの国でも良いんです。進出する国を決める時は、自分の足で現地をまわった時の現場感も大切ですし、ジェトロの統計も必要。そうやって多面的に見ながら、最後の判断軸は行った先の国を自分が気に入るかどうか。やっぱり「好き」という気持ちは大事ですからね。

後編:[現状に満足せず業界を盛り上げ続けるところにチャンスがある]は10/8掲載されます。

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