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アイデンティティを探していたら、社長になっていた-SHIFT丹下大氏の、価値観をシフトさせる働き方の提案

India
ソフトウェアの第三者検証サービスを提供している株式会社SHIFTの代表取締役社長。「世界に通用し、世の中の人が幸せになる価値あるサービスを創造すること」をミッションとし、世界展開に挑んでいる。

株式会社SHIFT  代表取締役社長

2013.12.03
[前編] 日本人の得意分野で、世界を夢中にさせよう-SHIFT丹下大氏が握る、インド展開成功の鍵とは?

名前を覚えてもらいたくて、社長になった。

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-昔から社長になりたいと思われていたのでしょうか?

いえ、社長になりたいとは思っていませんでした。ただ、「僕」という人間がいるということを周りに知ってもらいたかったんです。なぜならば、僕は次男坊で親戚に名前を覚えてもらえず、兄の名前で呼ばれたりしていたから。

「僕の名前は覚えてもらえないんだな」と思っていましたし、兄よりも頭が悪かったので、「人間の能力には生まれつき差があって、不公平だ」と小学校低学年くらいから思っていましたね。そのせいか、僕は自分が人に貢献できることを持つことにより、居場所を見つけたいと思っています。自分のアイデンティティを探していて、その居場所がたまたま社長だったというだけなんです。

-ご自身のアイデンティティを探されるなかで、今の立場に行き着いたのですね。

そうですね。だから、僕はたくさんの人がすでにしている仕事をしたいと思いません。みんながやりたがることではなく、その陰にある部分をやりたい。たとえば、ゲームを作る人が世の中に増えたら、そのゲームをテストする人が減ったり、もしかしたら政治家が減ったり、ゴミ掃除をする人が減るかもしれない。

そこで必要とされる枠を補いたいんです。それは、僕のアイデンティティをどこかに置きたいからでしょうね。

新たな価値観への「シフト」を目指して。

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-会社名の「SHIFT」に込められた意味を教えて下さい。

モノが溢れGDPだけを追求した価値から、人間が本当に幸せに暮らせる新しい価値へ「シフト」したいという想いを込めて、「SHIFT」という会社名にしました。

世の中は、社会主義から資本主義に移り変わってきました。でもその結果、みんなそんなに幸せじゃないと感じている。稼いだり、何か新しいものを作ったりすれば良いという次元ではない価値観を、みんなが求め始めています。

新しい価値観をみんな必要だと思っているけど、本気で可視化したり、価値観を創ろうとしている人はいない。それをするのは役割分担で、できる人がやれば良いと思う。だから、僕は「SHIFT」という会社を使って、人生をかけてこの「第三の価値観」を作りたいと思っています。

そう思えたのも、自分の得意なことが分かってきたから。アイデンティティを探すなかで、自分はビジネスモデルを考えたり、会社を経営して、今の資本主義の社会でお金を稼ぐのは得意だと思えるようになったので、次はもっと大きな社会の枠でできることをしたいと思うようになったんです。

自分の能力によって、世の中でするべき役割が決まってくるのですね。

そうです。世の中は不公平なので、頭の良い人も悪い人もいます。僕は、「頭の良い人は、人のために500倍働くべき」だと思っています。だって、頭が良く生まれているということは幸運なことじゃないですか。その頭脳を自分のためだけに使うのは、社会にとって良くない。

もし、その人が人の500倍働いて、より良いサービスや商品を作れば、年収が少ない人でも良いものを買えるわけです。お金を稼ぐ、稼がないの次元ではなく、良いものを手に入れられる。だから世の中が本当に公平になるためには、優秀な人が働いて素晴らしいサービスとして還元するべき。

稼いでいる人から税金を集めることは、政治家による「富の再分配」です。僕は、起業家が自分たちの頭脳を使って良いサービスや商品を作り、世の中に還元することを「知の再分配」と呼んでいます。

優秀な人間は頭脳を、未来の価値観のために使おう。

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-若い方たちへメッセージを下さい

若い人に特に伝えたいことがふたつあります。まずひとつ目が、「金稼ぎだけをせず、未来の価値観のために働いて欲しい」ということ。僕は、今の資本主義の社会のなかでは、お金を稼ぐのは当たり前のことだと思っています。それが基礎としてなければ何もできませんから、稼いだうえで、人間が幸せに生きるための「未来の価値観」を見つける努力を僕らはしていくし、ひとりでも多くの人に同じ船に乗って欲しい。

これは、優秀な人たちが徹底的に頭脳を使ってやるべき仕事。僕はそれを自分の残りの人生50年くらいをかけてやりたいですね。その夢を実現させるために、僕はこの会社で働いています。

ふたつ目に伝えたいことは、「自分のアイデンティティは何かというのをちゃんと認識し、それを強みとして伸ばさないといけない」ということ。今、海外に行って仕事をしようという概念ではなく、海外と仕事をするのは当たり前になってきています。

そんな環境のなかで生き残っていくためには、英語だけを伸ばしても意味がありません。英語が話せても、たとえばオーストラリアは同じように英語が話せて人件費の安いインドに仕事を取られているし、ここで差別化をはかるのは難しい。

海外で勝負をするには、「言語」と「文化」の差でしか差別化されないので、自分が日本人であるということ。そして、自分が何を日本人として大事にしているのかをしっかり見つめながら生きて欲しいですね。


 

前編:[日本人の得意分野で、世界を夢中にさせよう-SHIFT丹下大氏が握る、インド展開成功の鍵とは?]

 

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