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ワーキングマザーをするならアジア!~ママにも子どもにも優しいベトナム ‐ ICONIC CO., LTD 取締役 長浜みぎわ氏

Vietnam
中学生の頃に抱いたアフリカへの夢を、青年海外協力隊員として実現した長浜氏は現在、公私ともにパートナーであるご主人と共にベトナムで会社経営に携わる。進出日系企業にとってニーズの高い人事労務コンサルティング事業を進める傍ら、プライベートでは二児の母親として、再び事業でアフリカを目指す。

ICONIC CO., LTD.  取締役、人事労務コンサルティング部統括マネジャー

2015.07.28
【前編】アフリカへの夢を抱きながら、ベトナムで日系企業をサポート – ICONIC CO., LTD 取締役 長浜みぎわ氏

日本人とベトナム人の間で、相互理解をうながす

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アフリカへの想いを抱きながら現在はベトナムでお仕事をされていらっしゃいますが、長浜さんの普段のお仕事について具体的に教えて下さい。

現在、ICONICの社員はグループ全体で60人程度、うちベトナムで50人くらいです。ベトナム人社員が大勢ですが、日本人スタッフも10人ほどいます。

私が責任者を務める人事労務コンサルティングのお仕事では、海外進出した日系企業・現地法人の人事労務にまつわるサポートなどをしています。企業が海外に進出する際、最初は採用やオフィス選び、行政手続などにパワーを注力します。その次の段階として、社員の労務管理や人事制度設計やモチベーション維持などが必要になってくるので、そこで私たちの出番となります。

日本で働いていれば、人事制度は既に整えられていたという場合がほとんどでしょう。日系企業の立ち上げメンバーとして人事がメインキャリアの方が来られることは珍しいので、人事に関するノウハウを持たない方が人事制度まわりを作らなくてはならないのです。ここは現地の法律にも関わってくる分野ですし、現地人のメンタリティにも理解が必要と、専門知識が求められる作業です。就業規則の作成に関しては、法の解釈を誤ると、従業員にも法令違反を強いてしまいかねません。そういった不安や疑問点をくみ取りながら、当社が二人三脚で人事制度を整備していきます。

会社の人事制度というのは非常に奥深く、会社の思想や理念にも結び付くものです。日本の常識がベトナム人にとっての常識ではないとなると、日本の「当たり前」をベトナム現地法人の人事制度に単純に取り入れるようでは軋轢が生じます。ベトナム人が会社に何を求めるのか、という基本に立って人事制度を考える必要があります。私たちが、企業と従業員の間に入って調整し、双方にとって納得のいくようにしていく過程は大変ですが、とても面白いんです。

長浜さんはお子さんがいらっしゃるそうですね?

はい、ふたりいます。出産はふたりとも日本でしましたが、上の子の時は産後1ヶ月でベトナムに戻って来たし、下の子は産後1ヶ月で仕事復帰しました。出産当日は、日本で直前までスカイプで仕事していたんです。陣痛らしいものがきたので「これから1ヶ月は連絡取れないと思って」と従業員に告げて病院に向かいました(笑)。

ベトナムでの快適ワーキングマザー・ライフ

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普段、家事・育児と仕事の両立はどのようにされているのですか?

我が家にはフィリピン人の女性がお手伝いさんとして私が外で働いている間中、自宅にいます。彼女がいるから、私は働けているようなものです。平日の炊飯、掃除、洗濯、買い物などの家事から子どもの面倒などもしてもらっていて、私も在宅時は子どもたちと過ごすことに専念できます。ここまでしてもらって月に約5万円程度です。これを日本でしてもらったら一体何十万円かかるのでしょう?

それに女性の職業観や、子どもに対する眼差しもこの国はあたたかです。

私自身、出産を経ても社会との接点を持っていたい、働く姿を子どもたちに見せたいなどの想いは様々ですが、それと同時にひとりの人間として自分のやるべきことを成し遂げたいという気持ちも強いです。確かに、こうして仕事に精を出すことで子どもと過ごす時間は必然的に少なくなりますし、例えばどうしても避けられない出張があったり、子どもの言語発達が少し遅めだと「やっぱり日中ずっと話しかけているお母さんの方がいいのかな」なんて罪悪感を感じることは、正直あるんですね。

ただベトナムには「母親は働いて当たり前」という感覚が根付いていて、「働いて、子どもを人に預けて、それで家庭を守っていくことの何が悪いの?」という意識が強い。

子どもに対しても、ベトナム人たちは本当に優しい。家族で外食に出かけても、子どもがうるさいからといって怒る人などここにはいません。それどころか従業員が「パパママはご飯食べているからね~」と一緒に遊んでくれたりもするんですよ。

仕事も家庭も無理なく両立できるのがベトナムでの生活です。ワーキングマザーするならアジア、ですね。私は昔から、生涯働き続けていきたい、次世代や世の中に対して価値を提供し続けられる存在でありたいと強く願ってきていたので、子どもを産んでも働くということは私にとって自然な選択でした。

でも日本にいる友人などから話を聞いていると、日本で同様に仕事と育児を両立するということは本当に大変なことだと思います。「保育園が見つからない」「お迎えの時間がある」「子どもが熱を出して」というママさんたちが口を揃えて言うのは「会社に申し訳ない」という言葉。彼女たちの息苦しさを聞いて、私がベトナムで居心地よく暮らしていることは、実はとても恵まれていることなのだとありがたく感じます。

とても良い環境ですね!

住環境も恵まれていますよ。100㎡くらいの広さのアパートメントが、1ヶ月の家賃1000USドル程度と、20万円もせずに借りられます。東京とは違って、広い家に安く住めます。ひとり暮らしなら尚の事、8畳ワンルーム、光熱費や清掃などのサービス付きの部屋が3~4万円で借りられます。

交通手段としてはバイクを使うのが人気で、私も主人も乗っていますよ。危ないと思われるかもしれませんが、街中は渋滞が多いのでスピードを出すこともあまりなく、命を落とすような事故も、郊外などと比べてずっと少ないんです。そういう意味では、恐れるに足らずです。

フランス統治時代の名残もあって、こちらのフレンチビストロは本格的、かつリーズナブルです。高級ホテルなども日本よりもっと気軽に泊まれますよ。

ベトナムライフ、素敵ですね!
それでは最後に、今後の展望についてお聞かせください。

ICONICはグローバル化が加速する世の中で、グローバル化していく過程で生じる問題解決にあたる会社です。私が担当する人事労務コンサルティング事業は、海外進出企業も増す中でとても需要が高く、またクライアントの問題解決のお役に立てているという実感が強くあります。有意義な仕事だと心から思いますね。

中長期的には、クライアント企業の「育成」分野にも当社がお役に立てることがあれば嬉しいですね。「人事・人材といえば、ICONICだよね」とアジアの中で言われる存在になっていきたいと思います。

そしてその先には、私個人の夢でもあるアフリカがあります。当社が新興国の開拓者・先行者の存在であり続けたいですね。

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