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「国が変わるとこんなに変わる」海外で働くのに求められる英語力やスキルについて – ギークス株式会社 西山七穂氏

Phillipines
国内ではITエンジニア支援事業やアプリ開発を行うギークス株式会社。海外にはシンガポール、そしてフィリピン・セブ島に拠点を置き、セブでは語学学校事業を展開している。セブの運営スタッフである西山七穂氏は2年前の設立時から関わり「エンジニア留学」など新しいスタイルの語学留学を提供している。

ギークス株式会社  NexSeed Inc. Marketing Manager

2015.02.10
【前編】英語×プログラミング=「エンジニア留学」~ゼロからフィリピンで新しい語学学校のカタチを創る‐ ギークス株式会社 西山七穂氏

実は身近な英語圏、フィリピン

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フィリピンの人は日常的に英語を話すのですか?

フィリピン人にとって英語は準公用語です。フィリピンには100以上の言語があり、セブの人はセブアノという言葉を日常では使います。一方で英語もしっかり浸透しています。ラジオやテレビは英語と現地語が混ざっていて、映画館では誰もが字幕なしにアメリカの映画を観ています。コールセンターの売上はインドを抜いて世界一、これはフィリピンの英語の信頼性を表していると思います。

フィリピンでの英語留学はここ数年で一気に広まりました。元々は韓国で先に始まり、毎年10万人以上の方がフィリピンに訪れていると言われています。日本人留学生は2010年時点で年間2000人程度でしたが、2013年には26,000人と急増中です。留学費用も欧米圏の半額以下なので、行きやすさも大きな魅力だと思います。

私は「ネイティブ=教えるのが上手い」という訳ではないと思っています。例えば私たちが外国人の方に日本語を教えられるかと言うと、上手く説明できませんよね。「それ間違っている」という違和感には気付けますが、なぜ間違っているかについては結局知識が必要です。ネクシードの講師は、日本人の癖やおかしがちな間違いについての指導にも慣れています。

欧米圏と比べたフィリピン留学の良さは何ですか?

フィリピン留学の醍醐味は、価格の安さとアウトプット機会の豊富さにあると思っています。日本人の方は、文法などの知識はしっかりしているのに、話す機会が少ないために言葉が出てこないという方が多いです。ネクシードの英語留学の場合、マンツーマンで英語スキルの高い講師と話し続ける環境が、1日6〜7時間得られます。

フィリピン留学は、そのような「スピーキング初中級者の方が英語を話すのに慣れる場」として非常に適していると思います。逆に言うと、ネイティブレベルの英語を身につけたいという方や、英語を使って専門性の高い議論をしたいとなると、正直フィリピンの語学学校は違うのかなと思っています。

ちなみに私自身は、大学時代にカナダに2ヶ月だけ短期留学をした経験がありますが、当時はノンネイティブが15人くらい集まったグループレッスンを受けていました。カナダ滞在自体はとても良い経験になった一方で、せっかく英語圏にいるにも関わらず、英語が分からない者同士で間違った英語をぶつけあうスタイルに効率の悪さを感じていました。留学に何を求めているかによって、行く国や選ぶべき学校も変わると思います。

海外で活きる、日本人の強みとは

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西山さんはアメリカでのインターンを経てフィリピンに来たんですよね。働き方はどんな風に違いましたか?

「海外で働く」というくくりでは同じですが、アメリカでの体験とフィリピンでの体験はあまりにも別物でした。気候や生活環境はもちろん、人、インフラ、求められるスキル、ぶちあたる課題、何もかもが違いました。

「英語の必要性」という意味でも、面白い違いがありました。アメリカでインターンをしていた頃、私の一番大きな壁は常に英語でした。特にミーティングと電話。インターンもチームの一員であることに変わりなく、ミーティングの場で何も話さずにいると、いる意味がないと見なされてしまいます。電話はさらに苦痛で、相手の名前すら聞き取れず「電話取りたくない病」になりました。元々私は語学が好きで、4年くらい前からTOEICのスコアが900はあったのですが、英語で仕事をするのにスコアは全く役に立たないことを思い知りました。

一方、フィリピンに来てからは英語に困ることは正直ほとんどありません。フィリピンにおいては、綺麗な英語を話すことより、相手の言っていることを100%理解して、自分の言いたいことを100%伝えきることが大切だと思っています。フィリピン人は英語が上手とはいえ、中にはあまり得意でない人もいます。ゆっくり話し、なるべく簡単な英語を使うことが、スムーズなコミュニケーションに繋がる場合も多々あります。

英語が、相手に信頼感を与えるレベルで必要なのか、コミュニケーションツールとして使っているのかによって、求められるレベルは変わると思います。もちろん英語圏でも他のスキルがあれば英語はそこまで重要視されないケースもありますし、国の違いだけでなく、仕事内容によっても大きく左右されるかと。

また多国籍な環境で働く中で、日本人としての強みを活かして働くことも可能なんだという気付きもありました。以前は、英語など言語ができた上で、プログラミングなどの専門スキルがないと、海外で働くことは難しいと思い込んでいました。そういったスキルがあるに越したことはありませんし、あれば一気に幅が広がります。

ただ、働きたい場所があるのであれば、まだ自分に英語力やスキルがない状態でも機会自体はあることにも気付きました。どの国に行っても日本人をクライアントとするビジネスは存在するし、日本の外に出ると、日本語がネイティブであることが実はひとつのスキルだということも。 それだけでなく、勤勉さ、気遣い、リスクを察知して早めの行動をとれる、物事をオーガナイズして進められる、といったジェネラルスキルも仕事を進める上では十分な武器になるのだと教えられました。

今後の展望についてお聞かせください。

これからも単なる語学学校としてではなく、面白い学びの場を創っていきたいです。ネクシードを卒業後、エンジニアとしてのキャリアをスタートされたり、海外で働き始めたり活躍の場を広げていらっしゃる方々を見ると、本当に嬉しいとともに私たちも大きな刺激をもらっています。

私個人としては、今ネクシードのメンバーとして働きつつ、ライターとして記事を書いたり、週末にスラムの子どもたちに社交ダンスを教えるボランティアをしたりしています。こういった活動を、ギークス・ネクシードはむしろサポートしてくれるので、ありがたいなと思うばかりです。

今まで私自身が様々な人と触れ合い「こういう生き方ありなんだ!」と気付きを与えてもらっていました。今度は私自身が、誰かを元気にできるような生き方ができればいいなと思っています。

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