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若い頃に出会う原体験が、君の未来を変えてゆく – 日本人1,000万人への英語普及を目指すレアジョブ加藤智久氏の語る「起業に必要な視点」とは?

業界最大手の、オンライン英会話サービスを運営するレアジョブの社長。25分129円からのマンツーマンSkypeレッスンでは、フィリピンの東大と呼ばれるフィリピン大学を中心とした優秀な学生・卒業生に指導してもらえる。より多くの日本人に英語を話す環境を提供することをミッションに活動する。

株式会社レアジョブ  代表取締役社長

2013.10.01
後編:駐在員がいなくても、現地スタッフと思いをひとつにする方法

若いうちに、これからの自分の軸となる「原体験」に出会うべき

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- 起業をしようと思ったきっかけを教えて下さい。

大学1年生の終わり頃に1年間休学をして、その前後の期間を合わせて1年半ベンチャー企業でインターンをしたことです。資金集めや企業登記、新規事業の立ち上げなど、事業を始めるにあたって必要なことはすべてここで経験しました。

新しいことをみんなで作っていく感覚がとにかく楽しくて、この興奮をもっと体験したいという思いが原点となり、将来は自分で会社を立ち上げようと決めました。だから、卒業後は3年で辞めるつもりで戦略コンサルティングファームに入り、その決意の通り起業したんです。

- 起業のきっかけはインターンでの原体験にあったのですね。

そうですね。私は大学に入る際に、「必ず今後の活動の軸になるような原体験に出会おう」と決めていました。そこにこだわりを持てたのは、高校時代にある本との出会いがあったから。当時の私の愛読書は、大前健一さんが書かれた『企業参謀』や『平成維新』でした。ぜひ著者である大前さんに直接お話を伺いたいと思った私は、大前さんが作られた「一新塾」という新しいネクストリーダーを養成する学校に通い始めたんです。

その塾では、大前さん以外に、NPOを創設した人や政治家、科学者や冒険家など、普段お会いできないような方々のお話を聞くことができました。この方々のお話を聞くうちに、「自分でレールを敷いて生きていきたい」と思うように。じゃあ、どうしたらそんな生き方ができるのだろうと考えた時に、一新塾でお話をして下さった方々の共通点に気付きました。

それは、皆さん若い時、特に大学生の時に、今の活動や考え方に繋がる何らかの「原体験」と出会っているということ。NPOを立ち上げた理由や冒険家になって世界を周るようになった背景には、その人ならではの原体験がありました。だから、私もまずは大学でそういった原体験に出会おうと思い、色々な活動をしたんです。

良いサーファーとは、良い波がくる場所で待てる人のこと

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- Skypeでの事業にいつから興味を持たれていたのでしょうか?

インターンが終わった後に、中国とメキシコを旅した時からです。この時知り合った人とSkypeを使って話をしたのが、私にとってSkype初体験でした。当時はSkypeがまだ全然普及していなかったんですけど、使ってみて感動しましたね。遠くにいる人と目の前にいるかのように話せる上に、無料だなんて。

Skypeって、まるでドラえもんの『どこでもドア』のようだなとわくわくしたのを覚えています。この周りには、必ずビジネスとして伸びる市場があると確信して、その時からSkypeに関連するビジネスを創ることに興味を持ちました。

- これから市場として伸びていくだろうという確信が、事業を興すことに繋がったのですね。

その通りです。ビジネスをする上で何よりも重要なのは、「この市場は今後伸びるのか?」という視点。実は、私がインターンをしていたベンチャー企業にはすごく優秀な人がたくさんいたんです。そこを出てから起業をして、素晴らしい事業を創った人が何人もいるほど。

それにも関わらず、会社としてうまくいかなかったのは、伸びる市場の機会をつかみ損ねたから。たとえば、その会社が当時勢いのあったモバイル事業にシフトしていれば、もっとうまくいっていたかもしれません。だから、「誰と事業をやるか」ももちろん重要なのですが、ベンチャー企業にとって一番大事なのは「何の事業をやるか」だと思います。

私は今までの経営経験から、会社を作る時点で、その会社が成功するかどうかの7割がすでに決まっているという実感値を持っています。これは起業だけに限らず、仕事全般に共通していること。たとえば、何らかの企画をする際に、企画段階でその企画の成功の7割くらいは決まっています。残り内の2割は誰を配置するか、最後の1割がどのように実行するかに影響される。

だから、いくら仕事ができる人をチームに入れたとしても、企画の部分がダメだったら厳しいと思います。

こういった、どの市場で何の事業をやるかという重要性に気付いたのは、メキシコでサーフィンをしていた時。沖で波を待ちながら、「自分がいたベンチャー企業では、波に適切に乗れていなかったな」と思ったんです。

どういうことかというと、サーファーって沖に出るじゃないですか。あれは、ほとんど波を待っているんです。波に乗る瞬間なんて5秒くらいで、10秒あれば長いほう。では、ひたすら波を待つ間に何をしているかというと、ずっと波を見ているんです。自分の近くに良い波がきたと思ったら、そこに行って波に乗る。つまり、良い波がくる場所で待っていないと、良い波には乗れないんです。

良いサーファーとは、良い波がくる場所にいち早く気付き、その場所で待てる人のこと。そうすれば、タイミングさえ合えば意外と乗れちゃいます。もちろん乗る技術も必要ですけど、良い場所で待つというのが一番大事な要素。だから私は、起業家はどの波に乗るかを何よりも注意して判断するべきだと思うんです。

日本人1,000万人を英語が話せるようにしたい

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- 現在Skypeを使った英会話サービスを提供されていますが、加藤さんご自身は英語が得意だったのですか?

中学の時までは苦手でしたが、本が大好きだったので、高校に入ってペーパーバックを読み始めてから、英語力がグッと上がりました。でも、英語を読めるからといって、話せるわけではなかった。

英語を話すことの重要性に気付いたのは、インターンでシンガポールからの電話を受けた時でした。電話越しに「御社のビジネスに興味がある」と言われたのですが、うまく会話できなくて。働いていたベンチャー企業の社長は、アメリカ留学経験者だったので代わっていただいたら、スムーズに会話をされていました。

それを見て、「私はこのシンガポール案件に関わるチャンスを見逃したんだな」と目の前でドアがバタンと閉ざされたような気分に。どうしたら英語を話せるようになるのだろうと考えだしたのは、ちょうどその時からですね。英語を話すことがすべてではないけれど、話せなくちゃ何も始まらないと実感しました。

- まさに、レアジョブのサービスは英語を「話す」ためのツールを提供されていますよね。

そうですね。レアジョブのミッションは、「日本人1,000万人を英語が話せるようにすること」。英語を話せるようにするには、とにかく大量の英語を話すことが必要です。私も戦略コンサルティングファーム時代に頻繁に英語を使い、辞める頃には口からスラスラと英語が出てくるように。

英語をもっと早くから話せていたら、仕事で出せたパフォーマンスも違っていたと思います。もし、当時レアジョブがあれば使っていましたね。実は、自分が欲しくて作ったサービスでもあるんです。

日本人が英語を話せるようになるお手伝いをすることを通じて、日本人の夢を応援したい。このグローバル社会を考えると、英語の必要性は疑う余地がありません。だから、私は今よりも多くの日本人が世界で活躍し、世界中の人々と交流できるような仕組みを提供していきたいですね。

後編:[駐在員がいなくても、現地スタッフと思いをひとつにする方法]は10/8掲載されます。

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