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人材ビジネス向けのシステムを販売、国内トップシェアが今度は世界で勝負をかける ‐ ポーターズ株式会社 取締役 渡邊智美氏

Singapore
人材ビジネス企業に向けたシステムを開発、販売するポ―ターズ株式会社は、この分野では国内の先駆者として業界内では知られた存在だ。同社で取締役を務める渡邊氏は同社の設立メンバーのひとりとして、会社の発展に第一線で貢献してきた人物。その彼女がシンガポールを拠点として、次は世界市場に挑む。

ポーターズ株式会社   取締役

2015.07.07

人材ビジネスの発展を陰で支える

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御社の事業内容についてお聞かせください。

ポーターズは2001年に代表の西森と設立した会社です。

転職を希望する個人と、人材を必要とする企業の間に入って繋ぐ役割を担う人材紹介業の企業にとって、ビジネスの肝となるのが求人や求職者の情報です。私たちは、この情報を管理するツールとして人材ビジネスに特化したアプリケーションプラットフォームを提供している会社です。

またそのサービスを今後は海外に展開していくための拠点としてポーターズ・グローバルをシンガポールに設立し、現在私はマネージング・ディレクターとして陣頭指揮をとっています。

人材紹介業向けのシステムと言いますと……?

デリケートな情報を扱う人材紹介業もまた、過去たった十数年のITの進化とともに劇的な変化を遂げてきた業種のひとつです。

2000年以前、各社はまだ情報を紙ベースで管理していました。PCはあるといってもまだひとりに一台用意されているわけではなく、求人情報も営業担当が手書き、履歴書や職務経歴書も求職者本人が手書きしたものを、紹介会社がコピーして使って利用していました。

その後時代の流れで世の中がものすごい勢いでIT化していき、情報もシステムによって一元管理されることになり、インターネットを通じて共有されるに至っています。これは情報管理に限らず、人材紹介企業が求職者に求人情報を送付したり、クライアント企業に求職者情報を送ったり、また転職・採用に至るまでの業務フローの管理など、業務の大半をこういったシステムを介して事業を展開しています。

紙で管理される流動性が低かった情報が、ITシステム化されることによって人材紹介業の利便性やスピードを格段に向上させるなど大きな影響を与えたのです。

 

最初からシステムの会社として創業されたのですか?

はい。当初のきっかけは前職で転職支援コンサルタント時代に自分たちの業務効率向上のために必要だという考えでした。人材紹介サービスには同業の人材紹介会社とのアライアンス(業務提携)ネットワークがあり、情報交換する事で新たな売上に繋げているのですが、そのやり取りの中で、業界のほとんどがアナログ管理をしている事にビジネスチャンスを感じ、業界に特化したシステムサービス会社として創業しました。

しかしながら、私は文系出身ですし、西森も理系出身ではあるもののエンジニアでは無かったので、創業当初は、昼に人材紹介の仕事をして、切り上げた後の夜、システムを作るというような日々でしたね。

利便性がどんどん⾼まっていったころ、2002年9⽉、最初の1社にご導⼊いただきました。そこは5⼈のコンサルタントが所属する人材紹介会社だったのですが、その5⼈のコンサルタントにたくさんのありがたいフィードバックをいただき、私たちのシステムを更に進化させることが出来ました。

その後12月までは月1社のペースでご導入いただき、以降も徐々にお客様が増えて今では約560社のお客様にご導入いただいております。営業も最初は私と代表のふたり体制でしたが、2003年にもうひとり加わってから仲間がどんどん増えています。

シンガポールを中心に、アジア展開を進めていく

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海外展開はどういった経緯で?

プロ・エージェントの発表後、お客様のニーズに応え続けてきた結果良いプロダクトができたのですが、限界も感じるようになっていました。そこから立ち上げたのが「HRビジネスクラウド」。プロ・エージェントでの経験を基に構築されたビジネスクラウドで、人材派遣や採用アウトソーシング、再就職支援など、これまでの人材紹介に特化した形ではなく、あらゆる人材ビジネスにフィットしたアプリケーションです。

このサービスに関しては、立ち上げ当初から海外で展開していくことを前提に意識していました。実は、2001年の会社立ち上げ初期から海外ビジネスはいつかやってみたいと代表とも話していたのです。まずは国内で手いっぱいでしたが、ビジネスの成長と共にそれが叶う形となりました。そのためプロ・エージェントは日本語のみの仕様ですが、HRビジネスクラウドは日・英表示でリリースしています。今後は中国語のリリースも予定しています。

既にグローバルでの営業は私が責任者として開始しており、シンガポールを拠点にアジア中心に飛び回る生活を送っています。

現地では日系の人材紹介会社を顧客に営業しているのですか?

海外の市場で私たちのお客さまになりうるお客様は主に日系人材紹介会社(日本を拠点に置く会社が海外に進出したケース)、日系ローカル人材紹介会社(日本人が海外で起業したケース)、欧米系の多国籍企業(世界中に展開をしている欧米系の会社)、ローカル企業(その国の人が起業・経営されている会社)を想定しています。

システムを当社で作り始めた2001年当時は、日本で人材紹介業向けシステムを提供する会社はひとつもなく、まさに私たちがパイオニアでした。ニッチな業界ではありますが、幸い業界内ではこの分野で最も知られた存在になっていると思いますので、今後は世界に舞台を移して我々の価値を提供していければいいですね。

シンガポールを主要拠点と位置付けていますが、周辺都市のバンコクやクアラルンプールなど国境は関係なく営業をかけているところです。シンガポールに拠点を置いたのは、私たちのお客様となりうる企業のほとんどがシンガポールにアジアのヘッドクォーターを置いているので利点が高いからです。欧米系は特にそうですね。以前は東京や香港に置くことが主流ですが、今はどこもシンガポールです。

ただし営業も、決裁権を持つキーパーソンに会うだけでは十分ではありません。私たちのサービスは、実際現場でそれを利用する人々にご納得いただかなくてはいけませんから。そういう意味でアジアのハブとなるシンガポールはやはり便利です。2014年4月から現地でリサーチを始め、現在はシンガポールに居を構え、そこをベースに東南アジアで営業活動を行っています。移動も多くタフな日々ではありますが、これは私がやりたかったことなので、そんなに大変だとは感じませんね。

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