ジェットエントリー REERACOEN
週刊ABROADERS
ABROADERSに挑戦
アジア最新情報

日本オフィスへのベトナム文化導入という、アジア進出による予想以上のメリットとは? -オーエス関口俊徳氏の働き方に対する概念を大きく変えた、ベトナムでの発見

ホームページの作成やSEO対策といったWEB事業、営業代行やマーケティングといったインフラ事業全般を行っている株式会社オーエスの社長。2003年に22歳という若さで起業をし、2013年7月に初めての海外オフィスをベトナムに設け、今後のアジア展開への足がかりを作り始めている。

株式会社オーエス  代表取締役社長

2013.10.01
後編:硬直化している日本市場ではなく、アジア市場でチャンスを掴め

進出する土地は、情報だけではなく自分の目で見て決断する

オーエスさま1-2

- 7月からベトナムのホーチミンに現地事務所を設立されましたが、どのようにしてベトナム進出を決められたのでしょうか?

アジア進出をしようと考えていたので、アジア各国へ自分で行って、さまざまな可能性を見たうえでベトナムに決めました。情報はいくらでも日本で入手することができますが、やはり自分で足を運ばないと現地の状況やそこで暮らす人々の雰囲気などはわかりません。

私は、以前ドラマで全く開発されていないベトナムを見て以来、ベトナムは発展していないと思っていたんです。でも、ベトナムの街を歩き、直接現地の方たちと話をしたり、日本語学校で現地生徒とのディスカッションをさせていただいたりして、イメージが180度変わりました。きっと、ここ3年から5年でどんどん発展していくだろうという可能性を感じますね。

インフラもまだ完全には整備されていませんし、生まれていないネットビジネスもたくさんある。でも、逆に言えばこれからのインフラ整備とともに、新たなビジネスが生まれるということ。ホーチミンに行って感じた今後の発展の可能性や人間味のある人々との出会い、熱気がある街の様子が決め手となって、進出したいと思いました。

実際に現地に自分で出向き、生で感じて、捉えて、話を聞くことが重要。そういう視点は、今後も海外に展開する際に活かしていきたいです。

- ベトナムでの事業内容を教えて下さい。

運営しているホームページの制作や、「Beauty Park」という美容系ポータルサイトのコスト削減をするために、現在オフショア開発をベトナムで行っています。サイトを作る時は、まず営業マンがお客さま先へ行き、条件定義をディレクターが決め、デザイナーがデザイン構成をします。

ベトナム事務所では、この段階で決定した内容をWEB用の言語にする、コーディングと呼ばれる作業をするんです。ですが、おそらく現地スタッフ10人ほどであれば、オフショア開発だけではそこまでコストを下げられません。ですから、現地スタッフを増やしていくのと同時に、今後はオフショア開発以外に、ベトナムの若い力を活かしながら、ベトナムのなかで完結できるようなビジネスを開発メンバーとともに生み出していきたいと考えています。

“人のため”に働ける若いベトナム人スタッフたち

オーエスさま1-3

- 現在ベトナムの現地スタッフの方は何人いらっしゃるのですか?

全部で10人です。現在は、ブリッジSEという日本語ができるベトナム人スタッフが二人いて、彼が非常に頑張ってくれています。現地スタッフのなかでも特に信頼していますね。向こうへ行った時に、ベトナム人スタッフ10人と、日本人スタッフ5人以上でいつも決起会を行っているのですが、日本語が通じる現地スタッフはもちろんブリッジSEの二人だけ。

他の現地スタッフとも盛り上がれるか不安でしたが、一生懸命話をしたり、笑顔で接したりすることで、お互いの思いは伝わるんです。思いがあれば相手にもちゃんと伝わり、たとえそれがビジネスの場面だとしても、成功に導くことは可能だという自信を持ちました。

- ベトナム人スタッフの方々と働かれるなかで感じられている、日本人スタッフとの違いを教えて下さい。

ベトナムの人の方が、仲間思いの人が多く、帰属意識も高く感じます。お祝いごとをみんなで祝ったり、一緒にご飯を食べたりするなど、お互いの絆を強めると喜んでくれます。ベトナム人スタッフは、日本人の方が勤勉だと言いますが、どちらかといえばベトナム人の方が、「人のために」という意識を持って働いている気がしますね。

情熱を持って、真っ直ぐこちらにぶつかってくれるスタッフが多いので、それに対して誠実に向き合ってマネジメントをすると、非常に良い仕事をしてくれます。ベトナムの経済力を発展させていきたいという、強い思いを持つ若いスタッフが集まっているので、アジア発展のためにお互いWIN-WINで協力し合っていきたいですね。

- 現地スタッフのマネジメントはどのようにされていますか?

現在、私は月に1度はベトナムに行っています。そこでスタッフたちと直接会って話をして、日本にいる時はSkypeやテレビ会議システムを使って面談や面接をし、ベトナム側の事業進捗管理をしています。ITの進歩によって、日本にいながらも海外進出をうまくコントロールできる状態ができつつあると思いますね。

特に、ベトナムとの時差は2時間しかないのでやりやすい。日本で行っているマネジメントとベトナムで行っているマネジメントには、あまり違いはありません。小手先の方法論ではなく、「人を大切にする」という文化を社内でしっかり根付かせていくことが一番大事です。

ベトナムの文化を日本オフィスに導入する

オーエスさま1-4

- ベトナム進出をされてから、ご自身のなかで何か大きく変わったことはありますか?

働き方に対する概念が大きく変わりました。日本にいると、仕事ばかりを優先してしまい、なかなか家族や他との時間が作れなかったりします。でも、ベトナム人スタッフは、「仕事は仕事、家族は家族」という自分にとって大事なものの優先順位がはっきりしていて、就業時間は9時出社18時退社をピッタリ守りますね。

家族の幸せがあってこその仕事だと考えているので、家族に対する時間を大事にしているスタッフが日本人よりも多いです。こういった違いを見ていて、もしかしたら、日本人が少し頑張りすぎなのかもしれないと思うように。そこで、私はこのベトナム文化を会社に取り入れることにしたんです。

もともと、強制有給消化制度という有給を強制的に取らせる制度や、本人、配偶者、子どもの誕生日に休めるバースデー休暇という制度はありました。そこにベトナム進出で学んだことを活かして、孫の誕生日もバースデー休暇に追加。だから、大家族のスタッフだと、休暇取得日数がすごいことに(笑)。

今後はより家族との時間を大事にできる会社にしていきます。ベトナム人の生き方に対する姿勢から、日本人が教わることがたくさんあるというのが、ベトナム進出による予想以上のメリットのひとつかもしれませんね。

後編:[硬直化している日本市場ではなく、アジア市場でチャンスを掴め]は10/8掲載されます。

海外転職エージェント トレンド

ABROADERSの更新情報をいち早くお届け

ABROADERSの最新情報は、Facebookで随時UP中です。
「いいね!」を押して、最新情報をゲットしよう!

コメントする