ジェットエントリー REERACOEN
週刊ABROADERS
ABROADERSに挑戦
アジア最新情報

フリーランスの新しい需要と、価値をつくる – ランサーズ秋好氏が実証するクラウドソーシングの発展的未来

Japan
仕事をしたい人(ランサー)と、仕事をお願いしたい人(クライアント)とをマッチングする、クラウドソーシングサイトを運営する会社、ランサーズの社長。正社員でもない、派遣社員でもないランサーズという第3の働き方を提唱する。

ランサーズ株式会社  代表取締役社長

2013.10.08
前編:正社員、派遣ではない第三の働き方がある
秋好氏本人のフリーランスとしての経験から生まれた情熱、そこから「時間と場所にとらわれない、新しい働きかたをつくる」というビジョンを持って生まれたランサーズ、その実態を明らかにした。

潜在的なニーズが顕在化する、だからクラウドソーシング市場は急成長しています。

yosuke_akiyoshi2_image2

- クラウドソーシングには、報酬が安い、価格破壊という声もありましたので、ランサーズだけで生活できる方が多いことに正直驚きました。

ランサーズは既存の仕事を切り崩す、というよりも、従来は仕事にはならなかったことを仕事にできているという側面が大事で、市場全体は全世界的にまだまだ大きく広がっていくと思います。

たとえば、草野球チームのロゴマークを監督のポケットマネーでつくるといった仕事がよくあります。そういった方は、これまではデザイン会社に依頼してつくろうとは考えていなかったんですね。10~20万円はかかっていたでしょうし、どこに依頼したら良いのかわからなかった。それが、ランサーズを使うと、2万円くらいでできるとわかる。それならやってみようかな…というのが、潜在的ニーズが顕在化した例です。

また、地方や海外にいるデザイナーの方でも、こういった仕事を受ける機会はありませんでした。ランサーズというサービスがあることで、潜在化したニーズを地方や海外に繋げられるようになりました。単純に報酬の低い仕事もありますが、報酬の高い仕事が減っているわけではなく、フリーランスの方々が受けられる仕事の選択肢が増えているんだと考えていただきたいですね。

- 低価格の案件が増加することで、フリーランスの裾野が広がるということですね。

無から有になる事例が増えると嬉しいです。たとえば、デザイナーとしてフリーランスになりたいという人は、これまでは美大を出てデザイン事務所に入って、ポートフォリオを成長させてから独立するという順序を追わなければいけませんでした。そこに、学生のうちからランサーズで仕事を重ねて、卒業後、直でフリーランスになるというフローが生まれても良いと思います。

海外留学をしながらアルバイト代わりにランサーズの仕事をしている方もいますので、そのまま海外で独立という例も出てくるかもしれません。あるいは、お金よりも社会との接点が持てることが嬉しいというニーズもあります。ランサーズでの仕事は、時間と場所には縛られないので、主婦のユーザーからお子さまが寝た後の2時間だけ働いているという声も聞くんです。

女性の場合だと、大卒で正社員になっても、結婚や出産でどうしても履歴書に穴が開いてしまい再就職しづらくなるという状況がありますよね。その隙間をランサーズの実績で補うことができれば、もう一度やりたい仕事に復帰するということだって可能になってくるんじゃないでしょうか。

単価って何かっていうと、期待値と信頼感です。

- 一方で、ハイレベルな案件、高額な案件も、増えていくのでしょうか。

実は今、そこに一番力を入れています。ランサーズは現状、1対1の取引が基本なんです。そこを、1対nにする。ランサーズ側にメインのディレクターを立て、複数のデザイナー、プログラマー、ライターを指揮してもらうというチームとしての事例を増やそうとしています。規模の大きな案件が増えると、単価が上がってきます。

単価って何かというと、期待値、信頼感なんですね。ランサーズなら安心、ランサーズなら何かやってくれる。後は上司に説明しやすいとか。そういう実績をいかに積み上げることができるかという勝負かな。最近はパナソニックさんやインテリジェンスさんといった、大手の有名な企業にも使っていただく機会が増えていて、「あそこが使っているならうちも!」というシャワー効果をねらっていくことで、フリーランスの方々が受注できる仕事の総量はさらに増えますね。

現在、取引している企業は4万社くらいあるんですけれど、まだまだバイラル的に広がっています。ランサーズだけで生活できる人1万人、という目標もこのペースで案件が増えていけば、数年で到達できると考えています。

日本以外にマーケットを広げることが日本のフリーランサーへの大きな支援になると考えますね。

yosuke_akiyoshi2_image4

- 今後、ランサーズというサービス自体の海外展開はどのように考えていますか?

現状でも、日本のクライアントが現地に出す。現地のクライアントが現地に出す。現地のクライアントが日本に出す。といった受注の流れが3パターンあり、いずれも事例として存在しています。たとえば、中国の企業が、日本のデザインはクオリティが高いからと発注してきたり、アメリカで寿司チェーンをやりたいというアメリカ人が、寿司のロゴを発注してきたりといった例があります。

ただ、やはり基本は日本語サイトなので、明確にいつとは言えませんが、ランサーズの海外版はまた新しく立ち上げると思います。マーケットが日本以外にも広がると、ランサーズの可能性も、また変わってきますよね。まだ先の話ではありますが、遠くはないと思います。

海外転職エージェント トレンド

ABROADERSの更新情報をいち早くお届け

ABROADERSの最新情報は、Facebookで随時UP中です。
「いいね!」を押して、最新情報をゲットしよう!

コメントする