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ご縁のない国には行かない~競合の先を行く海外進出で存在感を示す – 株式会社ヘッドウォータース 代表取締役 篠田 庸介氏

Cambodia
最初から海外マーケットを意識して株式会社ヘッドウォータースを設立した篠田氏。アジア圏だけでなく、昨今では中東・ドバイにも進出。日系IT企業の急先鋒である同社において、理想のエンジニア育成を通して事業を伸ばしている。

株式会社ヘッドウォータース  代表取締役

2015.01.27
【前編】エンジニアが日本を救う ‐ 株式会社ヘッドウォータース 代表取締役 篠田 庸介氏が語る、同社のエンジニアが高い評価を受ける理由

ご縁がここまで連れて来てくれた

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御社は設立から間もない時期から海外進出されていますが、経緯を教えて下さい。

実は弊社を設立した当初から、海外進出を意識していました。

順を追って話していくと、まずIT大国として名高いインドに進出しました。まだ社員が10数人の頃です。これは4~5年ほど経ってから現地社員の給与が日本より高くなったことから撤退しています。2008年には中国の現地企業と合弁で、中国進出専門コンサルティング企業の子会社を設立しました。ここでは本業のITサービスだけでなく、企業が中国に進出するのに必要なオフィスや人材などあらゆる支援をしています。

次はベトナムへ。経済の中心のホーチミンではなく、首都ハノイに2009年に拠点を出しました。というのも、ハノイは今、世界で一番エンジニアのクオリティとコスト(給与)のバランスがとれている都市だと思うんですね。ありがたいことに日本ではご対応できないほどの仕事量をいただいているので、べトナム拠点にはオフショア開発をしてもらっています。現在社員は90人ほどおり、ハノイでは最も有名な日系企業だと自負しています。

ベトナムの次はカンボジアの首都プノンペンに2011年進出。カンボジアでは日系のIT企業自体、私たちだけと言ってもいいかもしれません。 ここもベトナム同様に40人規模のオフショア開発拠点ですが、他にもプノンペン王立大学という、IT分野においてカンボジア国内No.1の大学と産学連携を進めています。また去年から、日本で採用した新卒社員は4月1日から3ヶ月間カンボジアで研修を受けさせています。午前は大学でITやビジネスについて学び、午後は現地インターン生と協働してアプリ開発などテーマに沿った仕事をしてチームで競います。もちろん全て英語で、ですよ。カンボジアは情報とお金の出入りが自由な国で、現地の人たちの英語力も高い。自由にビジネスの未来をデザインできる場所という意味で可能性を感じています。

これらの国々に加えて、昨年は中東のドバイにも拠点を出しました。ドバイも熱いですよ!現地の人口のほとんどはローカルの人々でなく外国人なので、ドバイで評価されるとインドやロシア、アフリカ、欧米に波及するんですね。技術のハブ拠点として期待すると共に、日系のITベンチャーで進出しているところなんてまだ他にありませんから、我々が得意とする戦い方ができるわけです。

かなり積極的に進出されていますね。それぞれの国はどうして選ばれたのでしょうか?

全てご縁でしたね。自分で国を選んだというより、ご縁に引き寄せられたかのように現在の形に繋がってきています。

各国に特性や歴史があるわけですから、そこに良し悪しなどありません。どの国がいいだとか評価するのではなく、各国が持っている良い部分を踏まえてどうビジネスで形にするか。自分たち側の問題であり、それが私たちの腕の見せ所だと思っています。

あとは私の海外進出の経験則なのですが、前述したように全てご縁でここまで来ているので、ご縁のない国には行かないことにしています。今まで進出している国はどこも、知り合いが「この国、面白いけど行ってみない?」と誘ってくれたところに端を発しています。海外進出には失敗がつきものですが、幸い私たちは現地でまだ騙されたことはありません。ご縁を大切にするのは単なる精神論にとどまらず、実際のメリットも大きいと感じています。

一期一会でビジネスチャンスを掴む

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一体どうしたらそんなに強いご縁を引き寄せられるのですか?

カンボジアに初めて視察に訪れた時の話ですが、現地で農業ビジネスを立ち上げた知り合いに誘われて行ったついでに、現地の企業も何社か視察したんですね。その中で現地の銀行の頭取とお会いする機会がありました。その銀行ではあるITサービスを外資系IT企業に依頼しているのですが、どうも内容がマッチしていないという話題に。そこで後日、頭取宛にIT企業への要望・指示を全て英語で書いた資料を作って送ってみたところそれが喜ばれて、ぜひヘッドウォータースでやってもらえないか、と新たな仕事のオファーをいただいたのです。現地の会社はその流れで設立しました。

要は一期一会ということです。私はこれをとても大切にしています。新たな進出先として下見に行く際も、現地を案内してくれるガイドの話などにも一生懸命耳を傾けるし質問もたくさんしますね。お会いした方には必ず、こんなビジネスをしたら面白そうだよね、と自分のアイデアはぶつけるようにしています。あくまで仮定でいいのです。ただ、それを出すためには相手の事業に興味を持たなければなりません。語学だってある程度できなくてはならない。

相手が何かに困っていないか。そこに我々は何を持っていったら喜んでいただけるのか。普通の会話の中でもそうしたチャンスを探る勘を働かせることで、ゆるみのない会話ができるようになります。

その場の流れに安易に流されず、相手の面子も立てながら会話をする。奇をてらうことはないのです。海外を志す若い人には、語学は後でどうにでもなりますから、まずは気持ちだけでも頑張ってほしいですね。

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